PC遠隔操作事件で保釈中の片山被告人(刑事裁判では被告ではなく被告人という)が「自分が真犯人である。」と弁護団に連絡があった。(5月20日)
この報道を見て「やっぱり」と思った人は少なくないのではないか。
私自身この事件に関して不思議に思っていたのは、被疑者が拘留中に犯行声明のようなものが無かったことである。
通常このような事件の犯人は、世間の騒ぎを見て自らの力や能力を誇張したがる傾向があり、他人が逮捕されたのを知り犯行声明を出し、警察や世間をあざ笑うといった傾向が見受けられるものである。
しかし、今回の事件では被疑者逮捕の後犯行声明がなく不思議に思っていました。そんな折、3月に被告人が保釈されたことから、何か動きがあるのではと思っていたところ今回の告白メールである。
この告白メールで考えられることは、
①
被告人が真犯人である場合で、裁判の審理を撹乱し、自らに有利に裁判が進行するよう自作自演を行う。
②
真犯人が被告人の嫌疑を深めるため、あたかも被告人の自作自演であるように見せかける。
といったことが考えられるが、②のケースで考えられる犯人は狡猾な人物で、推理小説などに登場してもおかしくはない人物である。結局のところこのような犯罪に関しては、犯人が誇大妄想から黙っていられなくなる傾向があり、自らを過信し「自作自演のメール」で墓穴を掘ったということであろうか。
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