2014年5月8日木曜日

相棒・・・汚名挽回は正しい?


テレビの人気ドラマ「相棒」で亀山刑事と伊丹刑事が「汚名返上」か「汚名挽回」か言い争いをしていたシーンが思い出される。

昨今、三省堂の辞書編集者が「汚名挽回」について、「汚名を元の状態に戻すこという意味であるから誤りではない。」と発言していることが少し波紋をよんでいるようだ。

これに関して一部の辞書でも誤用ではないとしているものも見受けられる。

では、「汚名返上」と「汚名挽回」のどちらが正しいのか。また、「名誉挽回」との関係は。

少なくとも「名誉返上」とは使用しないので名誉は挽回するものといえる。

さて、挽回について三省堂の辞書によれば、①失ったものをとりかえすこと。②もとへもどすこと。と記されており②の解釈により誤用ではないとしているようだ。

では汚名によって失ったものは何であろう。その主たるものは「名誉」ではないだろうか。

従って汚名を返上することで元の状態に戻し、名誉を挽回するという使用方法が正しいのではないだろうか。

なんでも漢字を並べた熟語にすればよいというものではなく、言葉の意味を大切にしたいと思うのだが。

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